牛肉は購入するときにいろいろな部位があって、慣れていないとどれが美味しいのかわかりにくいもの。
贈り物にブランド和牛を贈ろうと思った時に、お肉について全く分からないとどの部位を選べばいいのか決めることができません。
今回は、贈り物を贈る時に喜ばれる可能性が高い、高級な部位についてお伝えします。
お肉の部位って
牛の枝肉とも呼ばれる部位ごとの塊は、カタ、ロイン、バラ、モモの4つに分けられます。ここからさらに部分肉と呼ばれるパーツに分けられて合計11の部位になります。
この11部位は「食肉小売品質基準」によって定められているのですが、最近のお肉を扱う店舗ではさらに細かく部位を分け、希少部位として扱われていることもあり、お肉の楽しみ方は広がって来ています。
楽しみ方のひとつとしてモツ(内臓系)などの「ホルモン」があります。基本的にはモツやホルモンとして出された部位は、「腸か胃袋」だと言われていますが、その定義はお店によってまちまちで決まった定義はありません。
ちなみにホルモンは関西の言葉で「捨てる」という意味の「放るもん(ほうるもん)」→「ほるもん」となったと言われています。(諸説あります)
それでは今回は、数ある部位の中から、現在日本で最高級とされるものと味についてご紹介します。
日本人に人気の高級な牛肉の部位3選
これさえ贈れば失敗はないという、贈り物としての風格を持つお肉の部位を紹介します。
ヒレ
テンダーロインと呼ばれるサーロインの内側にある細長いお肉です。やわらかくきめの細かさが特長です。
赤身の旨みを存分に楽しむことができる、ステーキ肉なら最強の部位。
棒状の部位になりますが、この中で一番太い部分を分厚くきった「シャトーブリアン」はフランスの小説家の名前を持ったステーキのことを言います。
松阪牛シャトーブリアン(ヒレ)
ご存じの方も多いと思います。シャトーブリアンは牛肉で一番の高級部位です。
1頭から2キロ程度しか取れない希少性と、霜降り肉のごとくやわらかい肉質。肉通の間では「最も美しいお肉」とも言われています。
シャトーブリアンは赤身の部位にあたりますが、運動量の少ないところなので、赤身のお肉ですが、最高級なのです。
サーロイン
牛肉の中で背肉の後半後半部分にある最高の部位です。
あまりにも美味しいことから、英国王に「Sir」の称号が与えられたことは実はお肉好きの中では有名な話。
牛の中でもあまり動きのない部分になるので、筋肉は少なめできめの細かい霜降りと肉の柔らかさが特長になります。霜降りの良さを感じるには非常にオススメで、味わいの良さは牛肉の中でも随一になります。
リブロース
リブ芯、ロース芯とも呼ばれ「肋骨の背肉」という意味をもつリブロース。
肩ロースとサーロインに挟まれた希少部位です。色が綺麗で霜降りになりやすいお肉になります。
肉質がとても良いので、肉そのものを味わうステーキやロースとビーフで最高に美味。バランスが良く、価格も比較的抑えめで購入できるので親しい方への贈り物に使ってみましょう。
部位にプラスして『黒毛和牛』を選べば完璧
高級な部位が分かったら、さらに美味しいものを贈るために是非「黒毛和牛」を選んでください。
実は日本三大和牛と呼ばれる神戸牛、松阪牛、近江牛(または米沢牛)はいずれも黒毛和牛なのです。
世界的に美味しいと人気のある日本のお肉とは、すなわち黒毛和牛と思っていいのです。
部位に加えて黒毛和牛のブランド牛を選ぶことができれば、受け取った方は間違いなく喜んでくれると思います。
黒毛和牛の和牛っていったい何なの?
現在和牛と呼ばれるのは全部で4品種しかありません。
和牛とは明治時代より国内で品種改良が行われた食肉専用の種類の牛をいいます。
1つ目がギフト用お肉として紹介している黒毛和牛。他の3種類は褐色和牛、日本短角牛、無角和種があります。
今では90%以上の和牛が黒毛和牛になっているので、大抵のブランド牛なら大丈夫です。黒毛和牛の特徴は赤身の中に程よく脂肪が入ることで肉質が柔らかい。そして何よりお肉の香りが良いという特徴があります。
黒毛和牛(黒毛和種)
毛・角・肢が黒く、体が良く締まっていることが特徴。他の和牛品種よりも、世界のどの牛よりも肉質に優れ、品質の良いものは赤味にまでサシが入り、特に脂肪の風味が良い。和牛の生産の90%以上はこの品種。
褐色和牛(褐色和種)
毛の色が赤褐色から黄色味をおびた褐色で体格が良い。発育が良いという特徴があり高知県や熊本県の赤牛がこれ。元々朝鮮牛とシンメンタール種を交配して品種改良された。味は爽やかで赤身が多い。
日本短角和牛(日本短角種)
毛の色は褐色。骨が太く体格が良い。
在来種の南部牛とイギリスのショートホーン種を掛け合わせて作られた。
赤身は柔らかい。
無角和牛(無角和種)
毛の色は黒く角はない。山口県阿武隈産の在来種にイギリスのアバディーン・アンガスを交配して改良された品種。赤身が多く、皮下脂肪が厚いという特長がある。
お肉ギフトコスパで選ぶなら
黒毛和牛のブランド牛を選んでおけば間違いないと言われてもどれがいいのかってよくわからないですよね。なので先にお伝えしておきます。
お肉ギフトでしたらミートマイチクの「三田和牛」がおすすめ!
日本3大和牛の黒毛和牛の親牛(素牛)の「但馬牛」がありますが、但馬牛も知名度があり、なかなか手軽には買えないブランド牛です。ですが、そのブランド牛を比較的安価に購入していただけるようにという生産者の想いから誕生したのが、三田和牛のブランドなんです。
肉質は、当然と言えばとうぜんなのですが3大和牛の親牛但馬牛の系統を上手く調整して、三田和牛のブランドを作っていますので高いレベルの肉質を実現しています。知る人ぞ知るブランドですので、まだ試されていない方は、是非一度試して頂きたいと思います。
さらに気になるお肉の格付け
A4・A5ランクのお肉は別格の贈り物に
大切な方に送るものですので、もらって印象に残るものが良いでしょう。牛肉は昔から贈答用として喜ばれています。
その中でも特に銘柄牛の最上級ランクであるA5ランクはギフトとして申し分ないお肉。
自分で購入することの少ない希少なお肉となるので、贈り物にはオススメです。
牛肉のA5ランクは最上級の証
牛肉の格付けで『A5ランク』は美味しい。
じつは1頭の牛からどれだけのお肉が取れるかの判定がまず、「A/B/C判定」されます。これを歩留まり等級と呼びますが、A5ランクの「A」の部分に示されるランクのひとつ。高い方が良質なお肉が得られるとされています。日本食肉格付協会によると「部分肉歩留が標準より良いもの」をAランクと
格付けすることになっています。
次に、A5の「5」とは何か。
これは上の歩留まり等級に対して、肉質等級という肉の色、締まりときめ、脂肪の光沢などで格付けされます。1~5までありますので、全部で15等級で分類されています。
この肉質等級の評価が厳しいのは上記の項目について、すべて評価が行われるのですがそのときには最も低かった等級が最終的に採用されるんです。
A5ランクは畜産業者の努力の賜物、しっかりした目利きの元で評価されるのでブランド牛というのは非常に貴重なものなのです。