牛肉にはA5やA4ランクなどと、格付けがされてていることはお肉好きのなかでは知られるものになっています。
実はお肉の格付けは牛肉だけではないのです。
豚肉の等級ランクについて
豚肉も牛肉と同様に、決まった解体の方法で裁かれた枝肉の状態で、お肉のランク付けがされるのです。
豚肉のランクは、以下の5段階に分けられます。
- 極上
- 上
- 中
- 並
- 等外
牛肉の場合にはA・B・Cであらわされる歩留まり等級。それと1~5で表される肉質等級でしたので、豚肉の場合には牛肉よりも広い見方がされているといえますね。
豚肉評価の項目について
豚肉の評価に影響する項目は、重量と背中の脂肪の厚さ、外観、肉質が大きなところ。肉質は脂肪の色と光沢や決めの細かさなどが評価されます。
そして、多くの評価項目があるなか、一番低く評価されたものの項目がそのお肉の等級・ランクとして表に出ることとなります。
どれだけ肉質が良くても、脂肪のバランスが劣っているだけで、低めに評価されるということです。厳しいですが食べる側からするとありがたい評価基準となっています。
SPF豚の評価って何?
SPFとは Specific(特定の) Pathogen(病原体) Free(無い)という意味の頭文字をとったものです。
特定の病原体がないことがわかっているもので、より自然に近い豚肉ということで人気がある印です。
家畜の豚の慢性的な病気をなくし、健康な豚を食べてもらおうという理念ある豚肉。実際に食べてみると、ストレスが少なく育っているのか味わいが良いと評判。
- 筋肉のきめが細かい。
- しっとりと水分がある
- うまみを保ちやすい
- あくが出にくい
- 臭みが少ない
- 堅くなりにくい
特徴をみると以上のようなものが言われており、認定農場で飼育されているということがわかるので安心して購入することができます。
注意点は、においが少なく新鮮に感じるのですが、生やレアでは食べられないということです。他の豚肉と同様に加熱してから食べましょう。
三元豚ってブランドなの?それとも等級?
スーパーなどで購入できる豚肉を見ると『三元豚』なる表示がされていることがあります。
実はこれはブランド豚肉なのではなく、豚肉の品種に関するものなのです。実際に国産豚として購入できるもののほとんどは、この三元豚になります。
三元豚とは、三元交配という方法で生産された豚のこと
これは、この交配方法を使うと良く育ち肉質の良い性質の豚さんが生まれてくるという傾向を利用した方法なのです。
一般的な三元豚の交配とその品種構成
一般的に流通している三元豚は、繁殖力と育ちやすさのあるランドレース種と大ヨークシャー種を掛け合わせ、ここから生まれたメス豚に、肉質が優れているデュロック種のオスを掛け合わせて作られたものです。
この方式で生まれた三元豚はすべてお肉用とされ、繁殖はさせない一代限りの豚ということになります。
三元豚は美味しい豚肉が生まれやすい遺伝的な環境に秘密があり、一般的なブランドの意味とは違うのですね。