香典返しは、お通夜や葬儀の参列者などへ香典のお返しとして贈るものです。お通夜や葬儀の時は何かとバタバタしていて落ち着かず、せっかく弔問にいらしてくれた方に十分なお礼ができないこともありますね。お悔みいただいた方へのお礼の気持ちがしっかり伝わるアイテムを選びましょう。
香典返しにふさわしいアイテム
香典返しに向いている品は、食品や消耗品です。一般的に「消えもの」などと呼びますが、食べたり、使ったりしたら消えてなくなってしまうもの。消えものを選ぶ理由は「不祝儀(ぶしゅうぎ※めでたくないこと)を残さないように」という考え方からきているのです。
具体的な品物としてはお茶やお菓子などの食品が一番人気で、次いでタオルやせっけんなどの消耗品もよく使われます。消えものではないアイテムとしては、目上の方や親族向けにカタログギフトを選ぶことも増えてきました。相手の方にお礼として何を贈ったらいいのかわからないという場合はカタログにすると悩まずに済むのでおすすめ。場合によってはカタログギフトだけでは足りないということもあり、カタログギフト+食品などをセットで贈ることもあります。
香典返しに避けたほうがいいもの
逆に、香典返しに避けたほうがいいアイテムは何でしょうか。まず食品は向いていると言っても、肉や魚と言った生鮮品はやめたほうがいいですね。とくに肉や魚は先様のご家庭の事情も関係してきますから、安易に贈らないほうがいいでしょう。
同様に、お酒も避けたほうがいい品物です。お酒はお祭りやお祝いに使われるものですから、香典返しには向いていないのです。ただしカタログギフトを香典返しにする場合は、カタログ商品中にお肉や魚、お酒が入っていてもとくに問題にならないとされます。あとは金券も、できれば避けたほうがいいでしょう。金額がはっきりと記載されている商品は、お礼の品としてふさわしくないと感じる人もいるからです。
予算は?友人・同僚は香典の3分の1から半額
香典返しの目安は、いただいた香典の3分の1から半分だと言われます。「半返し(はんがえし)(頂いた金額の半分相当をお返しすること)」と言われていますが、一般的には3分の1から半返しをする人が多いようです。といっても、香典の金額はいらっしゃる方によってばらつきがあります。5000円のお香典をいただいたら、2000円ていどのお返しを考えておきましょう。
予算はいくら?親族・上司には上限○○万円
香典返しの目安が半返しだといっても、親族に関してはそれに当てはまりません。身内の場合は見舞金的な意味合いで高額な香典をいただくこともあり、機械的に半額にするよりは上限15000円くらいの予算の中で、贈れるものを考えましょう。
たとえば5万円の香典返しであっても半額の25000円をお返しする必要はなく、上限にあたる15000円の香典返しをさがせば良いことになります。