お肉は若者の食べ物と考えてしまうのは、ちょっと古いらしい。
最近は牛肉の健康食としての効能が見直されており、実は40代からシニア層にいたるまで食べたかったらお肉を食べるほうが良いんです。なぜ大人になるほど肉食が勧められるのか見ていきましょう。
健康のための肉食の理由とは
より豊かに生活するために、身体の調子を健康な状態に保つことはとても大切ですよね。現代人の忙しい生活をしていると時間がほしい、お金がほしいとなかなか健康について考える暇もないかもしれません。
ですが、健康でなければ時間が合っても辛いですしお金を使いたいと感じる場面も制限されてしまうでしょう。
身体の不調が現れやすくなる40歳以上のだからこそ、改めて食事について真剣に考える時間を作ってみましょうね。
免疫力の向上が期待される
免疫力は身体の外から入ってくる、都合の悪い物質や成分が取り込まれないように除く作用のことをいいます。ご存知の通り免疫力があるからこそ、普段ウィルスや細菌があっても具合が悪くならないんですよね。
免疫力は40代も後半になると急激に減少していき、50代に入ると20代のときと比較して約50%も力がダウンするのだそう。この免疫力をサポートするために牛肉が非常に役立つんです。
特に注目されるのが「亜鉛」です。亜鉛には細胞分裂や新陳代謝を促す働きがあり、しっかりと亜鉛を摂取しておくことで免疫細胞を活動しやすい状態にしておくことが可能です。ミネラルはアミノ酸と同様に体内で作ることができないので、是非牛肉の赤身、レバーなどの食材を食べましょう。
私も既に還暦を迎えた両親に、父の日という名目で赤身の上等なお肉をプレゼントするようにしています。さっぱりしていてなかなか食べられるものじゃないと喜んでくれますよ。
血圧が抑制される
牛肉に含まれる成分に「タウリン」があり、これは交感神経の働きをおさえて腎臓の運動を活発にする効果があります。タウリン1,000mgのリポビタンDの主要な成分と同じです。
このタウリンによって血圧を正常にしておくことができます。特に牛タンは多くタウリンを含んでいる部位なのです。
また、直接タウリンが入っていなくても、アミノ酸のひとつであるシステインから体内で合成することもできます。お肉は良質なたんぱく質であり、アミノ酸を多く摂取できるので結果として高血圧の予防が期待できるんですね。
生活習慣病の予防
生活習慣病といっても様々なものがありますが、その主な原因が血中コレステロールによるものだといわれています。
重要な成分は、牛肉や豚肉などのお肉類には脂肪酸の一つである「オレイン酸」。オレイン酸は善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らす効果があり、動脈硬化や心臓病などの予防に役立つとされます。
まぁ、コレステロールはいつも空腹でいたら増えるものではありません。現代人は少々食べすぎということにも原因がありそうですが、良い物を少量食べるという習慣に変える意味でもブランド牛の希少部位をお取り寄せするのもオススメですよ。
骨粗しょう症予防
骨粗しょう症は骨の密度が下がることで骨折しやすくなる症状で、カルシウム不足や運動不足、あるいは女性ホルモンが減少するなどの要因で発症します。
身体を支える骨はカルシウムだけを摂取しても丈夫になるものではないんです。一般に骨代謝といわれる新しい骨を作る機能が働いていますが、これを促進させるためにはカルシウムだけではなく、ビタミンDやリン、マグネシウムなどのミネラルが必要になります。さらにたんぱく質も必要。
良質なたんぱく質を持つのが牛肉。特に上質なお肉の赤身は丁寧に育てられて、非常に栄養になりやすいので他のお野菜などと合わせて食べるのが良いでしょう。
ボケ防止に役に立つ
近年、認知症は80歳を超えると急激に症状がでる可能性が上がることが理解されてきました。そして認知症の症状を改善できるという可能性を持つ栄養素も見つかり始めています。それが「アラキドン酸」という物質。あまり聞きなれていない成分名ですよね。
アラキドン酸はリノール酸から作られる必須脂肪酸のうちの一種類で、記憶をつかさどる脳の細胞の生成を促進させる効果があるといいます。このアラキドン酸は現在のところお野菜にはほとんど含まれていないことがわかっており、動物性食品である卵、お魚、お肉を食べて摂取するのが効率が良いです。
特にアラキドン酸が多く含まれていることがわかっているのが、豚レバーです。アラキドン酸が多く含まれていることに合わせて、鉄分やビタミンも多く含まれているので高齢者ほど食べた方がよい食材といえるでしょう。やはりレバニラ炒めは美味しいですよね。
正しいクセ抜きの方法を覚えて是非おいしくお召し上がりください。
まとめ
お肉には今回紹介したような症状の予防に役立てることができることがわかってきます。
実際に効果があるかは、研究結果でなく自身で体感することをオススメします。
冒頭で申し上げたとおり、いくら健康に良いということがわかってきていても食べ物には好みもあります。本当においしいと感じるものを適量食べるようにしましょうね。